SILENZIO

 SILENZIO=イタリア語で「静寂」の意。
 母子家庭に生まれたルドルフは、母親の突然の結婚により暴力を振るう父親を持つことになってしまう。
異父兄弟が生まれ、弟ばかりが贔屓される家庭環境、殺伐としていく日常の中で、彼が見出した光は音楽だった。
彼はそこで、幸せと、苦悩と、そして己の研究者としての将来性を見出すが、無残にもその時間は壊されてしまう。
彼は絶望のあまり、彼を取り巻く全てのものから逃げ出してしまった。
「避難所」で、一体彼は何を見出したのか?何をしてしまったのか?
一人の天才の一生涯の綴られた手紙が、彼の友人の元へと届く――――。



1.雨の日の客人                           13.贖罪と言う名の厳罰
2.序章                                 14.0番目の死
3.”全て”の始まり                           15.食人鬼
4.砂の家                                16.許されざる恩人
5.ステップファーザー                        17.しつこい猫
6.異邦人                                18.コッペリア
7.罪の林檎                              19.再犯
8.片翼の天使                             20.悲劇のヒーロー
9.神の子                                21.自分のいない”はじまり”
10.ドッペルゲンガー                         22.「さようなら」にサイン
11.最後の幸福                            23.墓場にて(最終章)
12.青春よさようなら                          24.後書き

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